Vol.11  「台風被害は天災?」

 今年はまれに見る台風の当たり年。全国各地でライフラインの寸断や、死傷者が出るなど、被害規模がその恐ろしさを物語っている。環境ジャーナル10月号(中国版)でも特集記事が掲載されていたが、台風被害による災害ゴミが膨大の量で発生している。我々にもできることはないか?と地団駄を踏んでいるとき、一本の電話がヒ ント(というより答えかもしれないが)になった。「車が水に浸かってしまって・・・」 と困り果てた様子だった。いわゆる水没車の処理の依頼だった。これまでにも何度か水没車を引き取ったことはあったが、今回ほどその問い合わせが多いのも珍しい。今年の台風の恐ろしさを改めて痛感する。
  天災の代表的なものである台風とは、熱帯の海上で発生する低気圧のうち、北大西洋上(東経180°以西)で発生し、中心付近の最大風速が17.2m/秒以上のものをいい(一般的には熱帯低気圧)、昨今の異常気象(温暖化など)との関係は否めない。そ の異常気象をもたらした最も大きな要因のひとつに、自動車などの排出ガスがあげられる。多少飛躍的ではあるが、ガスを排出し続ける車が、台風により水没してしまうという目の前にある現実は、もはや「天災」とは呼べないのかもしれない。人間がこれまでしてきたことを振り返ると、「人災」または「天罰」なのかもしれない。

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