Vol.18  「廃棄か再使用か?」

 自動車のリサイクル事業と並んで、弊社が現在行っている医療機器のリサイクル事業には、頭を悩まされる問題がある。
 まだまだ使えるものを廃棄しなければならない現状である。平成17年4月に改正された薬事法により、再販(再使用)が困難を極めている。使用者から排出された機器を再使用する際には、メーカーのメンテナンスと再販許可が必要となる。その手間とコストを考えると、殆どの医療機器が廃棄の道を辿ることになる。もともと再生率の低い素材を使用している事の多い医療機器だけに、できる限りその寿命を全うしたいものであるが、技術革新とともに、必要とされなくなる機器が多いのも事実。しかし、性能的に劣る機器でも喜んで使用してくれる国々がまだまだ多いのも否定できない現実である。日本国内で不要とされた機器によって救われる命があるのであれば、その道を選択できるような法改正があってもよいのではないだろうか。
 自動車にも同じ問題はある。まだまだ使えるものが廃棄される。しかし医療機器の場合とちがうのは、環境負荷の問題を考えると仕方がないというよりはむしろ適当な選択かもしれない。医療機器の環境負荷についても全くないわけではないが、影響のない、もしくは少ないものに関しては、待っている人の所に送ってあげるべきではないだろうか。
 法規制によって縛られてしまっている以上、弊社にできるのは法規制に則した適正な処理ではあるが、各社各団体が新薬事法に意義を唱えているように、弊社も闘える手段を探って行きたい。

前へ index